笑う門には福も来る

鈍間な主婦の気儘で憂鬱で有頂天な日常。

読人日誌*サ行作家様

『三軒茶屋星座館① 冬のオリオン』/柴崎 竜人著

秋に食べたくなる食べ物は? なんだろう。ひとまず涼しくなると、おでんを作りたくなりますね。 あとはーそうそう。モンブランケーキ、食べたくなる。かな。 秋といえば、読書でもありませんか。だから、と言っては何ですが溜まりに溜まった読書記録をちょこ…

涅槃の雪 /西條奈加著

町与力の高安門佑は、新任の北町奉行・遠山景元の片腕として市井の取締りに励む毎日だ。その最中、元遊女のお卯乃を屋敷に引き取る。お卯乃との生活に安らぎを覚える門佑だったが、老中・水野忠邦が推進する天保の改革は、江戸を蝕み始めていた。改革に反対…

満月ケチャップライス/朱川湊人著

兄妹と母さんが暮らす家に料理上手のモヒカン男がやってきた。繰り出すメニューは、男同士のムニエルにブロッコリーのウソピザ、満月ケチャップライス。家族の仲間入りのお礼にスプーン曲げの超能力まで授けてくれた。その超能力を狙う怪しい宗教団体が周囲…

『星のかけら』重松 清著/新潮社

***それを持っていれば、どんなにキツいことがあっても耐えられるというお守り「星のかけら」。ウワサでは誰かが亡くなった交通事故現場に落ちているらしい。いじめにあっている小学六年生のユウキは、星のかけらを探しにいった夜、不思議な女の子、フミ…

『わたしがいなかった街で』柴崎 友香著/新潮社

***2010年の世田谷から、1992年のユーゴスラヴィアで、そして1945年8月14日の大阪で—。1945年に広島にいた祖父。大阪で生まれ育ち、2010年の東京で一人で暮らす36歳のわたし。無職生活を続ける友人の中井、行方不明の「クズイ」…

『花咲小路四丁目の聖人』小路 幸也著/ポプラ社

***その昔、イギリス中の美術品や金品を上流階級から盗み、現場には“saint”と刺繍された手袋を片方残すのみで決して捕まらなかった世紀の大泥棒。そんな「泥棒紳士」が実は日本に帰化して、ここ花咲小路商店街に隠居中なのです—ダンディなご隠居が、…

『和菓子のアン』 坂木 司/光文社

***デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めた梅本杏子(通称アンちゃん)は、ちょっぴり(?)太めの十八歳。プロフェッショナルだけど個性的すぎる店長や同僚に囲まれる日々の中、歴史と遊び心に満ちた和菓子の奥深い魅力に目覚めていく。謎めいたお客…

『十字架』・重松清著

***悲しみを乗り越えるなんて本当は出来ない事かもしれない薄らいでゆく事のない想いを抱え続けて生きる強さを、備えるにはどうしたら良いのだろう。いじめを止めなかった。ただ見ているだけだった。それは、「罪」なのですか――?自ら命を絶った少年。の…

『ホームタウン』・小路 幸也著(幻冬舎)

***本当は誰だって誰かに優しくしたいと思っている札幌の百貨店で働く行島征人へ妹の木実から近く結婚するという手紙が届いた。両親が互いに殺し合った過去を持つ征人と木実は、家族を持つことを恐れていたにもかかわらず。結婚を素直に喜ぶ征人。だが結…

「硝子の葦」・桜木紫乃著

***その気持が分かるようで、それでも何かが引っ掛かる愛と憎しみは、相殺できるの?母の愛人だった男が、私の夫。愛なんて、最初からなかったはずなのに。意識を失ったままの男。漆黒の骨にしかなれなかった女。狂い出した日常―怪物たちが覚醒する。■□■□…

「その日のまえに」・重松 清

「その日のまえに」・重松 清僕たちは「その日」に向かって生きてきた―。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか…。死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、それぞ…

「きみの友だち」・重松 清

「きみの友だち」・重松 清「友だち」の意味、やっとわかったよ――心を揺さぶる、珠玉の長篇!頭がよくてちょっと意地悪な恵美ちゃんと、何をやってもぐずな由香ちゃんは、ある事故が起きてから誰とも付き合わなくなった。勉強もスポーツも抜群でライバル同士…

「少しだけ欠けた月」・重松 清

「少しだけ欠けた月」・重松 清離婚しないで、といったら、パパとママはどうするだろう──家族そろっての最後の外食を描いた表題作ほか胸にしみる12の秋の風景。暑気が通り過ぎて空が澄んでくると、どこかもの寂しい季節がやってきます。シリーズ最新刊に描か…

「気をつけ、礼。」重松 清

「気をつけ、礼。」重松 清僕は、あの頃の先生より歳をとった―それでも、先生はずっと、僕の先生だった。受験の役には立たなかったし、何かを教わったんだということにさえ、若いうちは気づかなかった。オトナになってからわかった…画家になる夢に破れた美術…

「青い鳥」・重松 清

「青い鳥」・重松 清村内先生は中学の臨時講師。言葉がつっかえて、うまくしゃべれない。だから“たいせつなこと”しか言わない――。いじめ、自殺、虐待。吃音の教師を通して答えのない問題に向き合い、だからこそ伝えたい思いを描く感動作。 一つ一つのストー…

「おおきな木」 / シェル・シルヴァスタイン/さく・え ほんだきんいちろう/やく

「おおきな木」 / シェル・シルヴァスタイン/さく・え ほんだきんいちろう/やく 「むかし りんごの きがあって・・・ かわいい ちびっこと なかよし」 そんな語りで始まる りんごの木と おとこのこの お話 小さな男の子と 遊んで とても幸せな おおきな木 …

「少女七竈と七人の可愛そうな大人」 /  桜庭一樹/著

「少女七竈と七人の可愛そうな大人」 / 桜庭一樹/著辻斬りのように男遊びをしたいな、と思った。ある朝とつぜんに。――そんな文章ではじまる。七日間燃やすとよい炭になるという七竈(ななかまど)の木をモチーフに、奔放な母と美しい娘の物語を、季節ごとに…

ロージーのおひっこし/ジュディ・ヒンドレイ/ぶん ヘレン・クレイグ/え まつかわまゆみ/やく

ロージーのおひっこし/ジュディ・ヒンドレイ/ぶん ヘレン・クレイグ/え まつかわまゆみ/やくロージーのおうちはすてきなおうち。だいすきなおもちゃやほんでいっぱいです。いりぐちにはなふだがさがり、よびりんがついています。そして、こみちがのびている…

「どろんこおそうじ」 「おばけのてんぷら」

「どろんこおそうじ / さとうわきこ」「おばけのてんぷら」 / せなけいこ」 お昼休みの 読み聞かせで 読みました (*^_^*) 「おばけのてんぷら」は 大型絵本で (^^♪ 重かった~~ (>_< でも、想像以上に こども達の反応 大っっっ!!! で \(^o^)/ やり…

「烏金」 / 西條奈加

「おまえらだけは渡さねえ」 こいつらは、おれに残った最後のもんだ。金もお妙もお吟の信用も、全てなくした。こいつらまでみすみす渡しちまえば、おれが江戸に来た甲斐なんぞ一っつもねえ。 さらさら読んで来た、終盤の 浅吉。 思いがけないストーリーに、…

「一瞬の風になれ」 1・2・3 / 佐藤多佳子

夏休み突入と同時に手元に届き、やっと読破!!!\(^o^)/ 爽快な読後感(*^_^*) サッカーが大好き!!でも天才的なお兄ちゃんが、そばにいる事で自分の限界を感じて・・・・サッカーの強豪校をあきらめ、普通に高校進学。家族はガッカリ。 そして、幼馴染…