笑う門には福も来る

鈍間な主婦の気儘で憂鬱で有頂天な日常。

読人日誌*マ行作家様

「この世の春」上・下/宮部みゆき著

小説史に類を見ない、息を呑む大仕掛け。そこまでやるか、ミヤベ魔術! それは亡者たちの声? それとも心の扉が軋む音? 正体不明の悪意が怪しい囁きと化して、かけがえのない人々を蝕み始めていた。目鼻を持たぬ仮面に怯え続ける青年は、恐怖の果てにひと…

『桜ほうさら』/宮部みゆき著

物語全体は本当に優しい雰囲気を纏っていて気持ちよく読めました長屋の人たちや竹部先生東谷さまや川扇の人々、治衛門さん沢山の人たちは優しかったからその分、描かれる悪意や苦しみや憎しみが浮き彫りになって、辛かった。 同じ境遇でも夫婦それぞれに思…

「ペテロの葬列」宮部みゆき著・文春文庫

「ペテロの葬列」宮部みゆき著・文春文庫 文庫になったら。そう思っておりましたらいつの間にか、最新シリーズの「希望荘」刊行っっ。 焦って読みましたし。この作家さんの物語は時間のある時にぐぁしっと密に読みたかったのですが通勤電車の中でランチ休憩…

『四畳半王国見聞録』森見 登美彦著/新潮社

***「ついに証明した!俺にはやはり恋人がいた!」。二年間の悪戦苦闘の末、数学氏はそう叫んだ。果たして、運命の女性の実在を数式で導き出せるのか(「大日本凡人會」)。水玉ブリーフの男、モザイク先輩、凹氏、マンドリン辻説法、見渡すかぎり阿呆ば…

『太陽のパスタ、豆のスープ』宮下 奈都著/集英社

***結婚式直前に突然婚約を解消されてしまった明日羽。失意のどん底にいる彼女に、叔母のロッカさんが提案したのは“ドリフターズ(やりたいこと)・リスト”の作成だった。自分はこれまで悔いなく過ごしてきたか。相手の意見やその場の空気に流されていな…

『贖罪』湊 かなえ著/双葉社

***15年前、静かな田舎町でひとりの女児が殺害された。直前まで一緒に遊んでいた四人の女の子は、犯人と思われる男と言葉を交わしていたものの、なぜか顔が思い出せず、事件は迷宮入りとなる。娘を喪った母親は彼女たちに言った—あなたたちを絶対に許さ…

『女ともだち』真梨 幸子/講談社

***同日に同じマンションで、二人の独身キャリアウーマンが殺された。一流企業のOLだった被害者の“裏の顔”とは?二つの殺人をつなぐ接点とは?新人ルポライターの楢本野江が辿り着いた真相は、驚くべきものだった…。衝撃の結末が女たちの心の闇をえぐり…

『密室の如き籠るもの』・三津田信三著

旧家の猪丸(いまり)家に現れた記憶のない謎の女・葦子(よしこ)は、開かずの間だった蔵座敷で“狐狗狸(こっくり)さん”を始める。だが、そこは当主・岩男の前妻たちが死んだ場所だった。刀城言耶(とうじょうげんや)が訪れた日も“狐狗狸さん”が行なわれ…

『人魚は空に還る』 三木 笙子著/東京創元社

**富豪の夫人の元に売られてゆくことが決まった浅草の見世物小屋の人魚が、最後に口にした願いは観覧車へ乗ることだった。だが客車が頂上に辿りついたとき、人魚は泡となって消えてしまい—。心優しき雑誌記者と超絶美形の天才絵師、ふたりの青年が贈る帝都…

『ソロモンの偽証 第1~3部』・宮部みゆき著

***必死で探すのは、真実■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□クリスマスの朝、雪の校庭に急降下した14歳。彼の死を悼む声は小さかった。けど、噂は強力で、気がつけばあたしたちみんな、それに加担していた。そして、その悪意ある風評は、目撃者を名乗る、匿名の告発…

「架空の球を追う」・森 絵都

「架空の球を追う」・森 絵都やっぱり罠にはまった。そんな気がする。ふとした光景から人生の可笑しさを巧妙にとらえる森絵都マジック。たとえばドバイのホテルで、たとえばスーパーマーケットで、たとえば草野球のグラウンドで、たとえばある街角で…人生の…

「ラン」・森絵都

「ラン」・森絵都走らなくちゃ…一歩でも前に進むために―― もしもあの時こうしていたら…環の心は、突然家族が亡くなったあの日から止まってしまっていた。もう一度家族に会いたい。ある日、自転車を走らせたその先に待っていたものとは?出会いと別れ、誰の人…

「おそろし 三島屋変調百物語事始」・宮部みゆき

「おそろし 三島屋変調百物語事始」・宮部みゆき17歳のおちかは、実家で起きたある事件をきっかけに、ぴたりと他人に心を閉ざしてしまった。ふさぎ込む日々を、江戸で三島屋という店を構える叔父夫婦のもとに身を寄せ、慣れないながら黙々と働くことでやり…

「孤宿の人 上・下」・宮部 みゆき

「孤宿の人 上・下」・宮部 みゆき <上>それは海うさぎとともにやって来た!讃岐国丸海藩―。この地に幕府の罪人・加賀殿が流されてくることに。海うさぎが飛ぶ夏の嵐の日、加賀殿の所業をなぞるかのように不可解な毒死や怪異が小藩を襲う…。<下>その男は…

「太陽の塔」・ 森見登美彦

「太陽の塔」・ 森見登美彦 私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁がない。三回生の時、水尾さんという恋人ができた。毎日が愉快だった。しかし水尾さんはあろうことか、この私を振ったのであった!クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想…

「鴨川ホルモー」「ホルモー六景」・万城目学

「鴨川ホルモー」「ホルモー六景」・万城目学 このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるも…

「楽園上・下」 / 宮部みゆき

「楽園上・下」 / 宮部みゆき「模倣犯」事件から9年が経った。事件のショックから立ち直れずにいるフリーライター・前畑滋子のもとに、荻谷敏子という女性が現れる。12歳で死んだ息子に関する、不思議な依頼だった。少年は16年前に殺された少女の遺体が発見…

「あかんべえ」 / 宮部みゆき

内容はあまり知らず 手に取りました 読んだのは 去年の5月頃。 新しく両親が開くお店に越してきた おりん 高熱を出し寝込んでいる間に、不思議な夢を見ます 目を覚ますと、自分と同じ年ぐらいの女の子が 顔を 覗きこんで・・・・ あかんべえ を、して いな…

「ドリームバスター」 / 宮部みゆき

いざ!! 時間鉱山へ。 マッキーには 会えるのか。三人を救うことは 出来るのか。 そこで見た シエンの母の姿は 幻なのか。 いろんなことが分からないまま 話が進んで・・・・・ ユキオくんが 切なかった。 一生懸命なのに。 自分の罪への罰を 自分で用意す…

「あまがえるりょこうしゃ」 / 松岡たつひで

てんとうむし、かたつむり、だんご虫夫妻が ある日 あまがえるりょこうしゃへ 「とんぼいけ たんけん」 おべんとうつき500円。 申込みがありました。 水の中がよく見えるようにと ボートに使われているものは何と!!!! 人間が 池に捨てて行った 「ペッ…