笑う門には福も来る

鈍間な主婦の気儘で憂鬱で有頂天な日常。

「その時までサヨナラ」・山田悠介









「その時までサヨナラ」・山田悠介



ホラーの鬼才が放つ、初のラブ・ファンタジー。妻子と別居し、離婚を待つばかりの敏腕編集者・森悟のもとに、突如舞い込んだ列車事故の知らせ。妻は亡くなり、一人息子・裕太が遺された。子どもなど、仕事の邪魔としか思えない悟は、義理の両親に裕太を預けようとする。ところが、そこに妻の親友が現れたことから、事態は思いもかけない展開を見せはじめた。事故の詳細が判明してゆくうちに、謎はさらに深まってゆく。悟は失いかけた“絆”を取り戻すことができるのか? 冷めきった親子に訪れた奇跡のストーリー!




 突然奪われた人生。

 「やり残したこと」

 少しの間、現実に戻ってやり遂げる時間がもらえたら?



 ・・・ワタシはどうしよう。やっぱり夫と娘のトコに行くだろうなぁ☆



 浮気もして、子どもに興味なし。

 モチロン妻の言うことなんかには聞く耳を持たない。

 妻が出ってたあとは浮気相手に 家事をまかせちゃう@@

 もう、「アンタ何様ッ!?」 って感じの男ですよ!



 そんな彼が、愛人と自宅でいよいよこれから~ハート(何が?)

 そんな時にかかってきた 一本の電話から、運命は逆転し始める。



 自分が「父親」であったコトを、思い出す羽目になる。

 かと思えばおせっかいなオバちゃんがやってきて、家の中を支配し始める。

 父親は再婚を勧める

 ミスをして大物作家の担当を外され 文庫編集に配置換え・・・・



 すさまじい勢いで 環境が変わっていく中で 自分の気持ちの変化にも気付く

 「大事なもの」にも気付いてゆく。




 ・・・そしてもう一本の電話で、なくなった妻の  本当の気持ち とも向き合う。




 ビックリして、ほろりとしちゃう物語でした。

 「もっと早く」あぁそうだねぇ、でも、時間は戻らない。  ここにまた胸が締め付けられる。



 ファンタジーでしたね。

 ワタシは好きなお話でしたハート



 まぁ、随所に「ココはどうなったの!?」と気になる部分を残しつつ・・・

 だって紀子ちゃんがあんなに簡単に引き下がるとは・・・思わなかったもん☆