笑う門には福も来る

鈍間な主婦の気儘で憂鬱で有頂天な日常。

「幽談」・京極 夏彦









「幽談」・京極 夏彦



怪談専門誌『幽』の連載に3篇の書き下ろし作品を加えた、8つの“幽談”を収録。怪談でも奇談でもない、怪しく奇妙な短篇小説集。ああ、手首だと、私は思ったものである。切断された手首だとは思わなかった。誰の手首だろうとも思わなかった。ただ、手首だと思った。何故かは解らない。もしかしたら体温があったからかもしれない。ひんやりとした、女の体温。――「手首を拾う」より。怪談専門誌『幽』の連載が、ついに単行本化。八つの幽談を描いた、京極夏彦の新世界。 




 実は、個人的にかなり好きな作家さんなのですハート

 記事にはしてなかったんですが・・・これを機会に、今度まとめて^^

 書庫も作りたいなぁ~。



 会談ともまた違う「背筋が寒くなる」感じではなく生暖かくヌルッとした印象。

 ワタシとしては湿り気を帯びたお話たちでした。そこがまたいいのです。



 ↑のようにただ手首に気持ちを奪われたり。



 お雛様?らしきものが存在しているようで、でもそのうちには男の子しかいなくて・・・・



 久しぶりにあった友達。数少ない友達。

 懐かしさもあって昔の場所を訪ねてみる。ひとりで。ひとりなのに彼が居る。

 そうだった、彼は死んでいたんだった。



 ベットの下の顔。模様替えをしたら泣いてしまった。

 べットの下の顔は出てこない。もういい。そこにいればいい。



 おかしいのはお隣?それともうち?

 うちはお隣?おかしいのは・・・うち?



 こわいもの。自分の怖いもの。

 気持ち悪い。びっくりする。うるさい。・・・・・全部違う。

 ほんとに自分の怖いものは・・・・

 その箱の中身が開けられる。




 あの!独特の世界観で、何ともないようでなんだかヌルっとした世界が広がります。

 読んだあとは・・・・やっぱり。




 ワタシの周りには何も居ないか、何もないか

 探してしまうのです。