笑う門には福も来る

鈍間な主婦の気儘で憂鬱で有頂天な日常。

「4TEEN」・石田 衣良









「4TEEN」・石田 衣良



京湾に浮かぶ月島。ぼくらは今日も自転車で、風よりも早くこの街を駆け抜ける。ナオト、ダイ、ジュン、テツロー、中学2年の同級生4人組。それぞれ悩みはあるけれど、一緒ならどこまでも行ける、もしかしたら空だって飛べるかもしれない―。友情、恋、性、暴力、病気、死。出会ったすべてを精一杯に受けとめて成長してゆく14歳の少年達を描いた爽快青春ストーリー。直木賞受賞作。




 ホントに、自分たちに起こるすべての出来事に全力でぶつかってく感じが痛々しく眩しかった。

 今さらながら読んでみました^^;



 4人のティーンズvv フツーの、ホントに平凡な、平凡すぎる男子グループの日常。

 病気で入院する仲間がいっち番喜びそうなプレゼントを考えてて



 考えに考えた結果が・・・・



 エロ本でなく、実体の女子を連れてきて(お金は仲間で支払!!)「体験」させてあげちゃう!

 その女子も含め、なんかきっと大人から見れば信じられないことだろうけど

 いいな~こんなのvv とそのやり取りに微笑ましくなってしまったワタシでした。



 サイトで知り合った人妻とDV夫と対峙してみたり。



 廃墟に病院から逃げ出してきた男性を匿って最期を看取ったり。



 同性愛疑惑の男子やその子を好きな女子とのことを何だか丸ーく納めていたりvv



 拒食と過食を行ったり来たりする子を好きになったり。



 きっとこれが現実で、きれいなお話はあんまりなかったんですけど

 こうやってこの現実で生きていくことは そう悪いことではないのかも。

 なーんてことを思ったりもできる物語でした。




 14歳は、二度とない。

 その時その時をキチンと、自分なりにちゃんと悩んで苦しんで生きてゆくことは

 大人になるためには とっても大切なことですね。