笑う門には福も来る

鈍間な主婦の気儘で憂鬱で有頂天な日常。

「噂」・荻原 浩









「噂」・荻原 浩



レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだった。販売戦略どおり、噂は都市伝説化し、香水は大ヒットするが、やがて噂は現実となり、足首のない少女の遺体が発見された。衝撃の結末を迎えるサイコ・サスペンス。 




 ワタシも何かに躍らされてるのかも・・・・と思ってしまうほどのリアルなお話で。

 背筋が ゾッとしてしまいました



 怖い。

 そのこわいは、目に見えない何かで・・・  自分の中にいるってゆうか。

 ポーンと真っ暗な穴にでも放り込まれたような感覚に・・・読んでいる途中でなりました。




 こういう売り方って噂の内容は別としてあるんでしょうね^^;すごいなぁ~

 「渋谷」「女子高生」が対象になるからこそのアプローチの仕方なんでしょうが、うまいかも。

 だってホントに売れそうな気がする。



 そしてその噂がホントになる時に・・・・

 「噂」ってすごいかも。 なんだか真剣にそう思いました。

 それによって「香水を買う」「殺人の動機も証明される」そんなことまでも大衆が信じてしまう。

 その出所なんて 小さな会議室なのに。

 「噂」を作った事さえ忘れてしまっているのに。




 でもちゃんと犯人は居て、「噂」はただの「噂」なんだと納得しかけたその時。

 本当に怖いのは・・・・・



 噂に躍らされ気付かないで信じていた  彼女たち??