『密室の如き籠るもの』・三津田信三著
旧家の猪丸(いまり)家に現れた記憶のない謎の女・葦子(よしこ)は、開かずの間だった蔵座敷で“狐狗狸(こっくり)さん”を始める。だが、そこは当主・岩男の前妻たちが死んだ場所だった。刀城言耶(とうじょうげんや)が訪れた日も“狐狗狸さん”が行なわれるが、密室と化した蔵座敷の中で血の惨劇が起こる。表題作他、全四編を収録した“刀城言耶”シリーズ第一短編集。
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すみません。表紙に惹かれました。
これもシリーズものなんです、よ。まだ続きは買ってない、でも買うかは分からない。
結局は一番恐ろしいものは、人であったり。
それはいつも思う。怪しや言い伝えだって、結局は人の想いから生み出された訳ですからねぃ。
物語は、作家さんと編集者さん
強引でずいずいすすんでく編集者さんに踊らされつつも
最後はしっかりと謎解きを、その後ろに在る想いも明かしてゆく。お見事です。
事態の深刻さの割に飄々と対応するその雰囲気が面白かったです。
続きがある事も、納得の世界観。
それでも何だか私には、何かが何となくぱちっと嵌るものが感じられず。
どうかなぁ、続き
いつか読もうと思えるのかなぁ。
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