笑う門には福も来る

鈍間な主婦の気儘で憂鬱で有頂天な日常。

『月は誰のもの』 宇江佐真理著














超人気シリーズが、書き下ろし長編小説に! 髪結いの伊三次と芸者のお文。仲のよい夫婦をめぐる騒動を、江戸の夜空にかかる月が見守っている。大河ロマン的な人情時代小説です。



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そうそう、この期間って空白のまま物語が進んだんですよね!
空白を埋めるような物語、切なさと共に納得した。

名乗らなかったお文にも
そこから先へ踏み出さなかった伊三次さんも
どちらもそのリアル感に深く納得させられました。
援助される理由も受け取る意味もお互いが分かって居ながら、確信は伝えない。
個人的にはあの流れ大好きだった。いいなぁもうほんと良いよなぁ。
その光景が浮かんで、胸が一杯だった。

ま、伊三次さんは、あの件はそうよね当然よねって、納得
お重さんの勢い、そのを諫める彼の言葉は、多くの女性に届けるべきだと思う。ぐさりとした。

他にも竜之進やいなみさんの物語があって
特に竜之進君の章は、希望があって、好きでした。若さって、良いなとつくづく感じた。
これからまた、そこからまた新しい物語が始まるのだろうなぁ。
今後が楽しみな。このシリーズ。大好きです。