笑う門には福も来る

鈍間な主婦の気儘で憂鬱で有頂天な日常。

「ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫)」/山内マリコ著

 

ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫)」/山内マリコ

 

 

 

そばにいても離れていても、私の心はいつも君を呼んでいるー。都会からUターンした30歳、結婚相談所に駆け込む親友同士、売れ残りの男子としぶしぶ寝る23歳、処女喪失に奔走する女子高生…ありふれた地方都市で、どこまでも続く日常を生きる8人の女の子。居場所を求める繊細な心模様を、クールな筆致で鮮やかに描いた心潤う連作小説。

 

私たちがすごかった栄光の話/やがて哀しき女の子/地方都市のタラ・リピンスキー/君がどこにも行けないのは車持ってないから/アメリカ人とリセエンヌ/東京、二十歳。/ローファー娘は体なんか売らない/十六歳はセックスの齢

 

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ふと思う事がくっきりと文章として現れる

なかなかに狼狽するし、恥ずかしくなったりもするのだけれど

読み続けるうちにそれに慣れてくると

登場人物の行動や言動に納得したり、突っ込んでみたり

痛々しく思ってみたり、でも最後には共感してみたり。

 

どこかには私がいる。

それがすごく実感された。

生きる私と並行して、別の私を見ているような錯覚を持ちました。

 

この作家さん好き、と言うか

読まなくちゃいけない作家さんではないか、と感じた。