笑う門には福も来る

鈍間な主婦の気儘で憂鬱で有頂天な日常。

グラウンドの詩/あさのあつこ著

 

心に傷を負ったピッチャー・透哉との奇跡の出逢いを経て、全国大会へ向け練習に励むキャッチャー・瑞希。二人は互いを信じ、バッテリーの絆を確かなものにしていくが、ある日チームメイトで幼馴染みの良治が暴力事件を起こしてしまう。駆けつけた瑞希に、良治は野球部を辞めると言い出す。遠征費用で母親に負担をかけたくないと悩む良治に何も言えなくなる瑞希だったが―。熱く胸を打つ少年たちの青春野球小説、第2弾!

 

 

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お母さんたちの逞しい姿が胸に響いた。

 

子どもたちの青春物語であると同時に

夢を追う彼らの青春を支える家族たちの人生も

現実的に描かれてゆくところが、私にはとても好ましい物語でした

野球をする少年たち、と言う事だけではなく

彼らが彼らを想う大人達との思いのやり取りを通して

成長してゆく過程も楽しめました。

 

才能があると言う事は素晴らしい事なのでしょうが

その才能を活かせるのか、そして幸せになれるのかって

環境に因る処って大きいと思う、子どもなら特に。

出会いって大事だよなぁと

この作家さんの物語を読むと、いつも思う。

その恐ろしさも含めて。