笑う門には福も来る

鈍間な主婦の気儘で憂鬱で有頂天な日常。

「君は夏のなか」/ 古矢渚著 一迅社

 
「君は夏のなか」
★★★★★

人生で初めて
「電子書籍」という形で購入した漫画です。
そして、読み終わった日にそのまま別のサイトから
紙本を注文しました。

購入した時期が続編の発刊も近かったため
後日ほぼ地元の書店に到着する頃合いを見計らって
小冊子付を入手いたしました。

この作家さんはその後ドはまりしましてですね
ほとんどの作品を電子書籍では入手しとりまして
紙本を徐々に揃えているところ

好きになってゆく速度や
心を通わせてゆく過程が大好きです。
いやぁ、ほんとに好きです。

とにかくこの本では、佐伯くんが文字通りイケメンで
わたるくんのそばに
本当にいい距離感でいる。
賢い子なんだろうなぁと、チョット感心して、切なくなった。

こうやって友達になったりするよね
こういうきっかけがあって、そこからの二人の約束も本当に自然で
同じ趣味を持っていて、話しやすくて居心地がいいなんて最高だよなぁ
たのしくてしょうがないわたるくんのそばに
どんな思いで佐伯くんはいたんだろうなぁとか考えるのでした。

告げられた想いと聖地巡礼
すべてを告げられているようですべてを感じることができないもどかしさ
夏の終わりに消えた彼
残された思い出と
新しく芽生える感情
届いた手紙と月曜1限前の早退

浜辺で捕まえた、恋。

どの瞬間も瑞々しくって、こそばゆくて
きっとそうやってぎこちない瞬間を繰り返しながら
二人は二人でいることを当たり前に続けてゆくのだろうなぁとおもう。

「いやだったらいやだって」

わたるくんには当たり前で
でも佐伯くんにはその勇気はなかったこと
言ってもらえたこと。気づいてもらえたこと。
大人からすると些細なことでも
あの頃の二人には
きっととても大事なやり取りだったんだろうなぁ。

先回りしていろいろ考えてしまう佐伯くんには
そんなわたるくんが必要なんだと思う
そしてわたるくんはきっと
そんな佐伯くんの想いが
何にも代え難いくらい探し当ててでも捕まえたいほどに
愛しいものになっていたんだろうなぁ

いやもー
ほんとにもー

私の中での『BEST OF BL』
空の青を
こんなにうらやましいと思った物語ってないなー
きっと毎年夏になると
この二人の聖地巡礼を
思い出すと思う。

思い出したいな。うん。
 
今年の夏に続編出まして
もちろん入手済み(小冊子付だぜ!)
もうこうなったらこれから毎年夏には
彼らのことを知りたいなぁと
思うほどには、好きな物語でありまする。
 
ほんで
引き続きこの本についてた小冊子の電子版の感想。
 
 


いやさもう何がいいってもうこの表紙・・・・!
読んでて思うんですけども
制服の着方とかもそうだけれど
私服の着こなしが、二人それぞれで
そこもすんごく好きなんですよねー
大学生編だとそれがより顕著になって、そこも萌えポイント!
 
で、感想。
 
冬の二人と
出会うまでの二人
出会うきっかけとかもうほんっと最高・・・・!
そうかー
そうだったのか佐伯くん
ナンパ・・・・www

そうかもしれない
でもそうじゃないかもしれない
確かめたくなるほどに
あの10歳での出会いは
佐伯くんにとって特別だったんだなぁとおもう
だからやっぱりそうかもってそばにいながら好きになったうえで
その公園でわたるくんから
思い出話として聞かされて
自分のことを覚えてくれてたんだって知ってしまったら
そりゃあもう、たまんないだろうなあって
なんとなく思った・・・・
って再確認した。

読者にとっては二人の大切な瞬間が垣間見える
そんな作品だと思いました。
読めてよかった。

しかしホントにさ
佐伯くんイケメンだし
なにげにわたるくんのこと
大好きよね・・・・。いいよいい。

はー。
ちょっとも一回読んでから今日は寝よう。
 
 
 


 



男子高校生2人、夏、聖地巡礼。お互いに映画が好き―――佐伯千晴と戸田渉はそんなよくある共通点から仲良くなった。一緒にいると楽しい、自然とそうなったある日2人の関係を一変する出来事が…。落ち着かない気持ちの中、千晴が夏休みを使って“聖地巡礼”しようと持ちかけてきて…。人を好きになる、ということ。それはどうしようもない、ということ。男子高校生2人が紡ぐ、眩しくて愛しい青春劇。(提供:読書のお時間です)