笑う門には福も来る

鈍間な主婦の気儘で憂鬱で有頂天な日常。

「傷心男に春のあらし」 GUSH COMICS・ 海王社 著・ココミ

 

 

あらすじ
フォトグラファーの夢破れ、人生諦めモードで過ごす栄輔は、
唯一の癒しである近所の桜の木の下で一人の高校生に出会う。
思わずシャッターを切ってしまうほどの美男子・櫂は、のちにお向かいさんだと判明。
その後、毎日のように栄輔のボロアパートに入り浸るようになる。
非の打ち所がない優等生は栄輔の前でだけは自然体でいられるらしく、
栄輔自身も櫂との時間を大切に思い始めていた。
しかし、櫂の好意が恋愛感情だと知り、栄輔の中に戸惑いと不安が膨らみ――?

 

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まあ、そんな内容です

BLですので(どういう表現)、設定が少しあり得ない・・・

というかまぁ、漫画ですしそこのところは差し引くと致しまして

 

画が、すんごい好きなんです

綺麗ででもちょっと柔らかい印象もあるんですよね

カラーの色合いも優しくて好きです。

 

初めにこの作家さんを知ったのは

「リスタートはただいまのあとで」という作品だったんですけども

その作品も素敵でして今続編も進行中でありますが

わたしにとってはこの作品が特別でございまして

なにが特別かといいますと

 

 

サイン本がっ!

当たったんですよ!!!!!

 

いやいやいやかなりの感動モノでした。

作家さんがわたしの名前をご自身の作品に記入してくれてる・・・!

とか想像しただけで正気じゃいられない。

 

めっちゃ嬉しかったです、届いたとき。

 

***

 

さて、物語ですが

まぁあらすじの通りなんですけども

恋の物語でもあり

英輔さんは櫂くんという若者に出会うことで

改めて自分のかつての「夢」と向き合う勇気を抱くことができ

櫂くんは将来、自分が何をしたいかその目標を明確に持つわけです

お互いがお互いの人生に大きくかかわることにより

大切になればなるほど

その将来を描くことには躊躇してしまうし

相手の躊躇いにいら立つし

といったことが

意外とライトに描かれます。

 

読む側も

確かに、と思いつつ

櫂くんの若さと一途な言動に

英輔さんと一緒に絆されてく、みたいな。

 

誰だって自分の人生の行く末に

希望はあっても確信が持てるわけではないし

ましてやなにが保証されているわけでもない

それならば

胸の内に湧き上がる情熱と、その想いを

信じてみるしかないですよね

 

当たり前なんだけれど改めてそんなことを

さらりと提示してくれる、そんな物語でした。

 

前述の「リスタートはただいまのあとで」は

何と実写化されるのです。

わたしのお気に入りの俳優さんがキャストされているので

俄然楽しみであります。へへーん(なぜに自慢げ)。