『るり姉』 椰月 美智子著/双葉社
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十代の三姉妹が「るり姉」と呼んで慕うるり子は、母親の妹つまり叔母さん。天真爛漫で感激屋で、愉快なことを考える天才だ。イチゴ狩りも花火も一泊旅行もクリスマスも、そして日々のなんでもない出来事も、るり子と一緒だとたちまち愛おしくなる—。「本の雑誌」2009年上半期エンターテインメント・ベスト1に輝いた傑作家族小説。ラストの静かな感動が胸いっぱいに広がる。
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そ
そんなに胸が一杯になる訳ではなかったですが、素敵な物語でした。
とてもリアリティのある描写だから、とても身近に感じることも出来て
だからその所為かラストがとても清々しかったです。
出てくる人みんなが、本当に今を生きている感じがして
自分と同じ気持ちを持っていたり、家族の誰かの気持ちに思えたり
この作家さんは初読みだたのですが、魅力のとてもよく伝わる、物語でした。
また読もう、と思ってもう一冊読んで、こちらも素敵でした。
生きている生の感情を、ありのままに描かれる方と言う印象を受けました。
正直に生きている人のような気もした。何となく。
後ね、この表紙がとても好き。