笑う門には福も来る

鈍間な主婦の気儘で憂鬱で有頂天な日常。

読人日誌*タ行作家様

「この世にたやすい仕事はない」/津村記久子著

この世にたやすい仕事はない (新潮文庫)著者 : 津村記久子新潮社発売日 : 2018-11-28ブクログでレビューを見る»ないんですよ、本当にそうなんですよ。ツイッターで見掛けて速攻入手いたしましたです。自分の戒めになるのかなと思いきやそうでもなく、でもと…

「とにかくうちに帰ります」湯村記久子著

うちに帰りたい。切ないぐらいに、恋をするように、うちに帰りたい――。職場のおじさんに文房具を返してもらえない時。微妙な成績のフィギュアスケート選手を応援する時。そして、豪雨で交通手段を失った日、長い長い橋をわたって家に向かう時。それぞれの瞬…

『光待つ場所へ』 辻村 深月著/講談社

***例えばその場所へ辿り着けたとしてしかし其処には何も無くても行こうとしたことが、目指したことが、そうして、辿り着いたことこそが大切なんだ。きっと。大学二年の春。清水あやめには自信があった。世界を見るには感性という武器がいる。自分にはそ…

『ルピナス探偵団の当惑』 津原 泰水著/東京創元社

*私立ルピナス学園高等部に通う吾魚彩子は、あるときうっかり密室の謎を解いたばかりに、刑事の姉から殺人事件の推理を強要される。なぜ殺人者は犯行後冷えたピザを食べたのか?その後も飄々たる博識の少年・祀島らと、青薔薇のある雪の館の密室殺人、死ん…

『冷たい校舎の時は止まる』・辻村深月

***ざくざく読みました本の厚みも上下巻である事も忘れてしまった終わったら、切なかった。もう少し彼らと閉じ込められていたかった、考えたかった『忘れる』と言う事を、悲しみたかった。閉じ込められた8人の高校生――雪はまだ降り止まない「ねえ、どうし…

「八番筋カウンシル」・津村 記久子

「八番筋カウンシル」・津村 記久子小説の新人賞受賞を機に会社を辞めたタケヤス。実家に戻り、家業を継ごうと考えはじめるヨシズミ。地元の会社に就職するも家族との折り合いが悪く、家を買って独立したいと考えるホカリ。幼なじみの3人が30歳を目前に、…

「追伸」・真保 裕一

「追伸」・真保 裕一単身でギリシャに赴任した悟に、一方的に離婚を切り出した妻の奈美子。納得できない悟に対し、奈美子は祖父母の間で交わされた手紙のコピーを送る。―約50年前、祖母は殺人の容疑で逮捕されていた。頑なな態度を貫く祖母と、無実を信じ…