笑う門には福も来る

鈍間な主婦の気儘で憂鬱で有頂天な日常。

「月光スイッチ」・橋本紡









「月光スイッチ」・橋本紡




例えば月の明かりを灯すように――、世界を少しだけ変えるスイッチがある。  
おだやかな日々、おだやかでいられない私、こころをそっと揺さぶる新世代のラブ&ライフ小説。セイちゃんの奥さんが子供を産むために実家に帰っている1ヶ月半、新婚生活(仮)が始まる。何かを変えるスイッチを探す、一夏の物語。



「スイッチ」特に何かが書かれていたわけではないんだけど


 あぁ、こうゆうことかなぁ・・・なんて。自分で勝手に解釈してました☆



 セイちゃんとの新婚生活(仮)。

 二人きりだけど、二人きりじゃない。時々掛かってくるセイちゃんの奥さんカラの電話。

 その度に「押入れ」に籠ってしまう香織ちゃん。



 じわじわとリミットは近付き始め、現実を実感し始めると

 一人きりでは、居心地の悪さが際立つ。

 ずっと押入れ。ひとりきりで、セイちゃんの帰りを待つ。



 

 分かるようで、わかりにくい感覚がじわっと・・・広がる。

 不思議な1冊でした^v^



 マンションに住むわけあり住人。彼らの過去と今。自分の現実。

 向き合えている様で向き合えていない香織ちゃん。

 ハナちゃんのパパに会いに行くという冒険も、自分さがしみたいになっちゃうしぃ、結局。

 それでもコンビニの姉弟との交流やなんかで、なんとなく、ほんとになんとなく考え始めたんだと思う。




 ・・・・で。展開はいきなり!!

 奥さまの新婚生活(仮)乱入により、あっけなく終わってしまうのです。




 だってセイちゃん、自分が騙されたみたいなこと、ゆっちゃぁだめよ!

 サイテーね@@



 

 人にはいろんな人生があって、そしていろんな選択をして生きてる。

 「スイッチ」をどこで入れるかは、自分次第。

 だけど「誰か」に押してもらうのではなく、自分で、自分の意志で「スイッチ」を押す。



 それがわかった香織ちゃんは、自分のうたを、今日は歌う♪




 なんとなーくだけど。

 明日が見えそうな気がする本でしたvv