***
2014年1月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1984ページ
ナイス数:14ナイス
うわん: 七つまでは神のうち (光文社文庫)の感想
偶然見つけての購入。勝気に必死に家族を守る姿が、きっと小さな身体で頑張っているのでしょうが頼もしく感じられました。連作短編集。一つ一つの物語で露わになる悪意と、さりげに描かれる優しさのバランスが絶妙。悲しいけれど救われる、そんな事を繰り返して進む物語。うわんと真葛の関係が終盤頃にやっと固まったような。これから、ちょっと楽しみ。 好きだったのは、「赤子かえり」。終わりが、心地良かったです。
読了日:1月3日 著者:小松エメル
嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)の感想
加賀さんの短編集。振り返りもやっと第6までやってきた!(第5未読)どの物語も、初めから犯人と思しき人が居て、その人物とのやり取りの緊張感が、「刑事コロンボ」ぽくて面白かったです。 「友の助言」が切なかった。最後のシーンなんて我が脳内でドラマのように巡ってしまった。未必の殺意かぁ、凄いな。
読了日:1月5日 著者:東野圭吾
楽隊のうさぎ (新潮文庫)の感想
なにより卒業生が彼らを眩しそうに評する場面が好きでした。とても現実味を帯びて居るように感じられて、その風景や、語る彼らの、面白がっている様でいて寂しそうな気配が、とてもよく伝わる。 うさぎって、何の事なんだろうと、タイトルに釣られて購入。そうかそうか。ウサギの存在を通して、その心持が語られると、若干とげとげしさが影を潜めるような、可愛かったし、裃とか。 意地悪をしていた彼に、声を掛けた場面も良かったな。良かったなぁ。
読了日:1月8日 著者:中沢けい
やなりいなり (新潮文庫)の感想
今更感満載の。すっかり遠のいていた!と慌てて購入したら、既に積読本として本棚にあったという顛末(泣)。 優しい物語のようなんですけれど、いつもどこかで何かがちくっと刺す。何でしょうねこの感じ。いつも思わせられるのですが、何だろうなぁ。 個人的には「あましょう」が一番好きでした。電車の中で不覚にも泣きました。いやいやだって、まさかこんな話が最後に待っているとは・・・・! お互いがお互いを思うから、話が通じなくなることがあって、しかも時間が無いから、伝える言葉も足らなくなる。栄吉の言葉が、とても優しく響いた。
読了日:1月20日 著者:畠中恵
下町ロケット (小学館文庫)の感想
待ちに待った文庫化!一目散に買い、一気に読んでしまって、なんて勿体無い事をしたんだろうと後悔。ざっくり2度目を、噛み締めて。 爽快な物語でした、これに尽きる印象。登場人物一人一人に、会社や、自分の仕事に対する思い入れがはっきりあって、知らされるたびに胸が熱くなった。仕事をするって、そんな仕事に出会えるって、きっと幸せだ。そうだそうだ。 この作家さんは初読み。話題の物語を沢山輩出されているようですね!次は名に読もう。むふふ。
読了日:1月27日 著者:池井戸潤
円卓 (文春文庫)の感想
ぽっさんが泣くのって、なんか良いなぁと。微笑ましかったです。 女児から少女へ。あの夜をどんな風にこっこちゃんは思い返すのかなぁ。以後の風景を楽しみに思える物語でした。 不幸や孤独に憧れる感覚が懐かしかったし、無口になる過程の描写が、あの頃の自分のもやっとした心持の的を得た説明で驚いたっ。 可笑しくて、時折本気で切なくなったりも出来た。 この作家さんの物語は何度でも読み返したくなる。好きです。
読了日:1月29日 著者:西加奈子
読書メーター
***
サイドバーにはこっそり今読んでいる物語の表紙が更新されるようになっておりまして
実はその画像をぽちっとしますと、読書メーターと言うサイトの私のぺージへゆく仕組み。
なかなか便利なサイトです
でも他にも、読書記録サイトは存在するようです
面白いですよ。色んな人の記録も覗けて、世界が広がります。
一度、お試しあれ。
奏