笑う門には福も来る

鈍間な主婦の気儘で憂鬱で有頂天な日常。

かんかん橋を渡ったら/あさのあつこ著

 

四方を中国山地に囲まれた、寂れた温泉町に架かる小さな石橋『かんかん橋』。食堂『ののや』の一人娘真子は、毎日その橋を渡って学校に通っていた。真子と父を残して出て行った母。かつて白無垢をまとい嫁入りしてきた写真館の老女。町を去り愛する人とともに帰ってきた踊り子。誰もが『かんかん橋』を渡る…。小さな食堂を舞台に、精一杯生きる女たちのたくましさ、しなやかさを鮮やかに描き出した、人気作家の傑作長編!

 

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じっくりと、様々な人たちの人生が描かれる物語

ひとつの町に住んで

そこで成長するお嬢さんを中心に

お父さんや写真館の家族

お店を訪れるお客さん

 

どの人の人生にも豊かさや、悲しみがあって

その想いも間違いではないのだと思う

誰かの行動が周りの人たちを苦しめる事になったとしても

それは人生の一つの転機であって

苦しみはきっといつの日か

訪れるであろう幸福と相殺されるのだと、信じていたいな。

生きてゆくってきっと

そんな事の繰り返しではないのかなぁ。

 

なんて事を

今ふと思い返したりしている

この作家さんの物語が、やっぱりすきだなーと

しみじみしている。