笑う門には福も来る

鈍間な主婦の気儘で憂鬱で有頂天な日常。

「 西一番街ブラックバイト 池袋ウエストゲートパークXII 」/石田衣良著

このシリーズはとても好き。あまり縁のない、時として敬遠してしまうそうな人たちも同じように何かしら煩わしい事を抱えちゃったりしているんだなとか、小説の中だけれどもあまりの事に気の毒に思いつつも少し親近感を覚えた。ユーチュバー、がんばれ。ブラックなお話は自分もその手のドラッグストアのパートで社員さんの勢いに怖気づいたり、福祉系の事業所で体育会系的な組織の中で戸惑ったりしたので、その構図や法律を駆使して色々な表現の言葉で人を貶めていいように使いこなしている景色は想像に容易かった。一人の大人として、若い人に明るい未来を夢見て欲しいと思うのに、何もできないでいる。せめて自分の子どもには、と思うけれど、何を伝えればいいんだろう。そう思った。