笑う門には福も来る

鈍間な主婦の気儘で憂鬱で有頂天な日常。

『星のかけら』重松 清著/新潮社

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それを持っていれば、どんなにキツいことがあっても耐えられるというお守り「星のかけら」。ウワサでは誰かが亡くなった交通事故現場に落ちているらしい。いじめにあっている小学六年生のユウキは、星のかけらを探しにいった夜、不思議な女の子、フミちゃんに出会う—。生きるって、死ぬって、一体どういうこと?命の意味に触れ、少しずつおとなに近づいていく少年たちの物語。



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子どもたちの生きる世界は、ささやかに厳しく容赦ない。
もしかするとそれは、大人の生きるそれよりも、逃げ場は少ないかもしれないと思う。
そうだったかもと、思い出す事がある。

その世界で自分を見失いながら、探しながら、子どもたちは生きている。
それは大人よりも、きっと必死に、無我夢中で。


前半の切なさが、後半には色んな出来事と気持ちが繋がって
ただただ、生きる人々の願いや後悔が、報われれば良いと願ってしまう。
その気持だけで読み進めました。

ファンタジー要素も盛り込まれて、優しい気持ちに、なれた。
この作家さんの描写の持つリアリティは、続きがある事を示してくれるからとても好きです。
希望が持てる。彼らの日々は輝くのだと、信じる事が出来る。











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特に張り切ってチェックしないので、よく分かりません。