笑う門には福も来る

鈍間な主婦の気儘で憂鬱で有頂天な日常。

イン・ザ・ダーク

 

人には誰しも秘密がある――。母親になる刑事が直面する事件は、自身の心を大きく揺さぶるものだった。
ベストセラー作家マーク・ビリンガム原作、イギリス発・全4話のクライムドラマ

 

 

 

 

全4話。

予想以上に、暗くて悲しくてやるせない秘密でした。

物語は大きく2つに分かれていた印象。

 

前半は故郷での親友の夫が巻き込まれた事件について

後半は自身の妊娠の理由とパートナーの命を奪った真相について

 

「秘密」

物語の秘密は大きく二つ

ヘレンが故郷を捨てた理由、捨てざるを得なかったその日々で何が起こっていたのか

ポールがなぜあのバス停に居たのか、アダムは何故、ヘレンを浮気へと導いたのか

 

故郷で起きた忘れられない出来事

自分でも癒す事の出来ない傷としてはあるのだろうけれど

これから暮らす日々に幸せが実感できるのであれば

きっと乗り越えられるのでは、と思った訳ですが

後半の2話はめっちゃしんどかったし

全部の辻褄が合った瞬間、とても悲しくなったわけです。

 

ヘレンはポールを愛していたし

ポールはただヘレンと幸せになりたかっただけだったのに

こんなからくりが仕組まれているのは、酷い。ほんとうに酷いと思った。

 

出産の時に、ヘレンがポールを感じながら頑張っている場面は

きっと本当にポールの魂は寄り添っているんだろうなと思えた。

それがなんとなく救いで

これからの親子の行く先は明るいのかも、と感じました

やさしいお父さんと妹ちゃんが居てくれるもんね。

 

あと、自称友達のレイ(だったっけ?)

がきっと、そうだろうなぁと思っているとやはりそうで。

「自業自得」とヘレンに囁いたその意味が分かって、物語が終わりました。

 

映画の様だった。

全体的に暗くて、希望は無くて

それでもとても何かがとても綺麗だと感じる、ドラマでした。