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繋いだ命のその先
繰り広げられるその文章の隙間から
溢れる面影に切なさを覚えるのです
お紺十七、捕物小町――恋と人情の時代小説 「なでしこちゃん」と呼ばれる八丁堀の町医者の娘・お紺。意地っぱりで酒好き、祖父・斬られ権佐の血が流れていると騒動に首を突っ込むが…。お紺の意地と成長を江戸の四季に織りこんで描く。
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「斬られ権佐」の続編、と言う事になるのでしょうねぃ
その孫娘さんの活躍振りが、
うーんでもこれって
活躍なのだろうか、な部分も大いにあって
それが至極平凡さに纏まっているから
ドラマチックな感じがしなくて
そこがこの作家さんの面白味であるような気がしますです。
市井に生きる人々の、平凡な毎日
その毎日が如何に幸せであるのか
この作家さんは実にじっくりと描かれているように思います
その作品を読ませて頂く度にいつも、そう感じるのです。
お紺ちゃんの勝気振りが相当面白い
寧ろそれって我儘じゃ!?
そんな印象も受けますw
主人公であっても完璧な感じじゃないところも、らしくて好きです~
ほんでもって自分より弱いと思っている相手に
思いもよらぬ形で図星を言い当てられ身動きが取れなくなる感じとか
若くって良いなぁ、と思いました♪
前作の斬られ権佐の印象が強く
しかも時折本編にもその話題が出てくるので
記憶が行きつ戻りつ、懐かしく読んでしまう物語でした
これって続編とかどうなってるんだろ
ちょっと調べてみようっと
紡