笑う門には福も来る

鈍間な主婦の気儘で憂鬱で有頂天な日常。

「烏金」 / 西條奈加







 「おまえらだけは渡さねえ」

 こいつらは、おれに残った最後のもんだ。金もお妙もお吟の信用も、全てなくした。こいつらまでみすみす渡しちまえば、おれが江戸に来た甲斐なんぞ一っつもねえ。


 さらさら読んで来た、終盤の 浅吉。


 思いがけないストーリーに、泣けてしまいました。


 企みを持って近づいた、お吟と 浅吉の 関係。


 自分を身請けするために 頑張るのではないと、目的を諭す お妙。


 ひたすらに兄を慕う 蓑助。



 人を動かすものが 人の心であっても、


 そんな事があっても、いいよねと



 本を閉じて思いました。



 「江戸」の金貸し 事情、面白いけど、ヤッパ怖い。