笑う門には福も来る

鈍間な主婦の気儘で憂鬱で有頂天な日常。

「三人目の幽霊」・大倉嵩裕









「三人目の幽霊」・大倉嵩裕



『季刊落語』編集長と新米編集者のコンビが遭遇する5つの事件。展開の読めないミステリ連作集。憧れの大手出版社に入った間宮緑(まみやみどり)が研修を終えて受け取った辞令は、“「季刊落語」編集部勤務を命ず。”座布団に坐って面白い噺をしては客を笑わせる、あの落語…?その場で辞表を書こうかと世を儚みかけたが、せっかく入ったのにもったいない、どうにか気を取り直した。年四回発行の落語専門誌「季刊落語」の編集部は総員二名。唯一の上司兼相棒はこの道三十年の編集長、牧大路(まきおおみち)。二と二を足して五にも十にもしてしまう人並み外れた洞察力の主である。牧の手にかかると、寄席を巻き込んだ御家騒動、山荘の摩訶不思議、潰え去る喫茶店の顛末…“落ち”が見えない様々な事件が、信じがたい飛躍を見せて着地する。時に掛け合いを演じながら、牧の辿る筋道を必死に追いかける緑。そして今日も、落語漬けの一日が始まる―。



一つ一つの出来事が「落語」に絡めて成り立っています。


 特にコワぁぁぁい>< といお話でもなくすんなりと謎ときにも入りこめて、読んでいて気持ち良かったです^^



 落語でこんな風にお話が作れちゃうんだなぁ~なんて改めて感心☆

 「お前さん!麹町のサルだよ~」は、ワタシも大好きな噺だったから笑った!



 そのスト-リーにかぶさって来る噺の解説も重くならずにサラリと登場してくるので

 落語好きのワタシには嬉しいハート



 一つ一つのお話には色んな「人の気持ち」が絡まっています

 絡まって、ほどけなくなって、事件がある。

 でも何となくその事件の発端は「誰かのため」が始まりであることが多いから、切ない。

 読み終わった後に表紙を見ると、ストーリーにまつわるイラストが優しい感じvv



 面白かったですぅ♪

 紅子さんのトコで以前に記事を読んで^^ず~っと読んでみたかった本なのでした☆

 シリーズであるそうです。 また探して読んでみよっと♪