笑う門には福も来る

鈍間な主婦の気儘で憂鬱で有頂天な日常。

2013/06/21 母であり娘であり、奏である。

***









夏らしくね




色は少し暗めに
やっぱりそっちの方が落ち着くから
浮足立つ季節だから何となく
自分の見掛けはどっしりさせておきたい心持ち






さくさく
ぱさぱさ


切られる髪が羽織っているビニールに落ちてゆく



広げている頁にはらり
斜めに持っていた本を両手で宙に立てる
今ちょうど
生徒たちが学校には自分たちしかいないと
雪の中閉じ込められてしまったと気付いた場面だった。


続くオーナーさんの言葉を
何だかちゃんと聞いていた方が良いような気がして
ワタシは本を閉じる




「本人が行きたいと言っているのだからね、大丈夫でしょう」
その病症はストレスでこそ悪化するのでしょう?

だったらここ数週間の長崎への往復はきっとただ楽しいだけだろうから
はらりはらり
閉じた本を抱えるワタシの手の甲へも
切られた髪は舞い降りる

さっきまでワタシの一部だった
一体いつからワタシと一緒だったのだろう
さよなら
ちゃんとお手入れしてあげられなくてごめんね

ふるふる
手の甲を緩く左右へ動かすと
音も立てずに床へと滑ってゆく



「そうなんですよね、電話でも元気で」
そんなワタシの言葉に、ワタシの前髪を揃えながら笑う人
18歳からワタシの髪を整えてくれる人は
同じ歳月ワタシの母の担当さんでもある。だからこの人は知っている。


ワタシの母の抱える病気を
パーキンソン病だと言う事を。


家族以外に家族の事を話せる、数少ない人なのです
前回から、今週の母の長崎行き
呆れつつまー大丈夫なんだろうね
その言葉に何となく安心するワタシ
誰にも言えないけれどやはり心配
疲れると病状が悪化したりしないのか、やっぱり心配。


鬱病を抱えた人が罹りやすいのだと
その病名を告げられた時に母は言われたそうな

なんだかもうここまで来ると
色々開き直ってしまうそうな

確かに最近の母は、何処か達観にも似たよな雰囲気で
無駄なく無理なく今を生きようとしている

その原因が自分の実家である事
弟や母である事を悲しむことを辞めたようにも見える
やっと実家離れできたようにも見える、でも
こうまでならなければ離れる事が出来なかった母が

今は哀れにも思える。

ワタシは娘であり母である
今の自分の母を見て
自分は母親として我が子をどう育てれば、どう接したらよいのか
増々分からなくなっているのです。









台風は夕方にかけて
そ言えば風が強まってきた

女子は学校が終わったら職場体験のお店に挨拶へゆくと言っていたけれど
今日は無理だろうなぁ。








photo:01




昨日長崎から帰ってきた母は疲れているだろう、と判断しまして
美容院は近かったものの、実家へは寄らず
帰路沿いにある祖母の家の前を素通りし雨の中車を進める


我が母
毎週のように行っていた実家へも今はほとんど行っておらず
でもそうすると彼女の弟に会わずに済むので、身体の調子がいいのだそうです
でも用事があって電話がかかってきたりすると
途端に体が震えだすのだそーだ

どうなってるんだ、このきょうだいは。



母の事をなんとなく思い始めたのは
自分も大人になってから
結婚して初めて
ワタシが実家を思う以上にこの母は自分の実家に拘っているのでは、そう思った

それに加え
自分の体に不調があるとすぐさま病院へゆき検査をし
改善されると聞けば必ずしも必要でないのに手術を望むことが気にかかった

怖くはないのか、違う
この人は自分の体を大切にしていない

その時分かった
母は愛されて育った記憶を持っていない
聞いたことがなかった
預けられ続けて寂しかった夜の話しか、その夜眺めつづけた月夜の話しか
ワタシは聞いたことがなかった

だから大人になっても就職をせずバイトを続け実家で暮らし
結婚しても実家の近くに住まう事を決めた(ココは我が父の提案でもあったそうな)


そうして母はいつも一生懸命に
家族が大事だと
自分はいつも寂しかったのだと
わたし達は聞かされて育った
あの頃はその時の母の気持ちなんて、考えた事はなかった。


母はいつでも人より少し寂しかったのだ
実姉と実弟の間に挟まれて、居場所を探すどころか、奪われた育っていたのだ。
そしてそれが大人になって、親になっても
乗り越えられない心の枷になっていたなんて
祖母は気が付いていないのだろうなぁ、なんて思っていたのですが

祖母はちゃんと分かっている
彼女は自分の二番目の娘が今でも自分の愛情を必要としている事を知っているから
自分の言う事は、願いは聞いてくれることを知っているから
いつも困るとワタシの母を呼ぶ

そうして自分は同居の息子に嫌われないように
二番目の娘と息子に自分の事で諍いを起こさせる


と、言う事に
ワタシが気付いて母に言った時にはもう
父が気付いて助言しておりましたとさ

我が父、恐るべし
そんな関わってないのにどうしてそんな事分かるんだww


色んな事実を突き合わせるころ
母の病気も分かり
母の信頼しているお友達のきつい叱責もあり(一番効果あり)

母は今、自分の人生を取り戻そうとしている。




そんな彼女は71歳
否まだまだ、人生出来る事は沢山あるのだ、きっとそうだ。


ね。





家族って、大切だけど怖い
幾つになっても親は親で子どもは子ども
血肉を掛けて愛情の取り合いをしている人たちがいる

それを愉しむ親が居る。



これ以上母は、とりあえず安易に手術するなんて言わないように
自分の体を傷つける事考えないように、そう思考を軌道修正する為には

大切なんだよって言うには
伝え続けるには
今の母はあまりにも、ワタシには愛しすぎるのだ。






娘って、難儀。











photo:02



テレビでたまーに
警視庁24時みたいなの在りますよねー?

我が家父娘が大好きで昨日見てますと車の事故があってて
マークで車種とか分かるやんみたいな話になって


徐に女子が作成


しかも
全然違う・・・・・




13歳中学2年生
本日期末テストが終わりました(涙)














photo:03



夏のタワレコさん
うちわ欲しいなぁ。










さて皆さまっ
愛の溢れる毎日をお過ごしくださーいっ



ぷぷぷ






















もちろん
iPhoneからの投稿ではありません。