笑う門には福も来る

鈍間な主婦の気儘で憂鬱で有頂天な日常。

「ひとつ灯せ 大江戸怪奇譚」・宇江佐 真理









「ひとつ灯せ 大江戸怪奇譚」・宇江佐 真理



料理屋「平野屋」の四代目・清兵衛は、息子に店を譲り、隠居の身となった。すると俄かに老いを意識し、死を恐れだした。そんな清兵衛に、友人甚助は「百物語」の会への参加を勧める。軽い気持ちで加わったはずが、気がつけば異界に足を踏み入れてしまったと知る。後戻りのできぬまま、周囲で起こる怪異の数々に振り回される清兵衛の、運命やいかに。宇江佐版・百物語、とくとご覧あれ。




 メモを見て、そうだよ~こんな本読んでたよ~^^;と思いだしました@@ い、いかん・・・

 意外にこの作家さんは怪談も書いちゃうのね~と借りた本でした^^



 ただ隠居をしてこれからのことが不安になっただけ・・・・のはずなのに

 思いがけず床につき起き上がれないほどの体調なってしまう。

 見舞いにきた親友が床の間の角へ向かって何やら怒鳴ると 翌日から憑きものが取れたように回復する。



 ・・・実際に、憑かれていたんですが^^;



 その親友に誘われるままに「百物語」の会のメンバーとして加わる。

 そこから奇妙な物語が始まるのです。




 メンバーとの微妙な人間関係のバランスの描き方が、やっぱりさすがだな~と思いつつ。

 怪しい世界を楽しみました。



 ラストへ進むにつれ、単なる「会」の要素だけではなくなるこの物語

 死んでもなお実の世界に影響を及ぼす人の「念」。

 チョットぞっとします。