笑う門には福も来る

鈍間な主婦の気儘で憂鬱で有頂天な日常。

「太陽の村」*朱川 湊人著





「太陽の村」*朱川 湊人著





ハワイ帰りの飛行機事故。目が覚めると、そこはド田舎の村。電気・ガス・水道なし。金太郎、桃太郎に仮面の男。田おこし、年貢、人身御供に仇討ち!?本当にどうする俺?フリーターが遭遇した究極の問い。著者新境地のノンストップ・エンタテインメント。 


sao☆マガジンタワー





そりゃ新境地だろうよ・・・。
本を閉じて思ったのはただそれだけ。

だって、わくらば抄。
あんなにかたみ歌で泣いたってゆーーーーのにぃ!!!!

何だか悔しくなった
でも面白かった

物語の展開も、設定もそれはそれで面白いのですが
ほんで以ってちらっと現代にチクリと言い置いてみたりとかも
なかなかに風刺が効いている感じがしてほぅほぅ、なのですが

とにもかくにも、もう笑えちゃうんです
場面場面の表現ひとつひとつに。

この作家さんて、こんな一面もあったんだ!
そりゃ新境地だッッ!
後半の勢いなんてですね読み進める文字を追う視線を止める事も出来ず
笑いも止まらず
久しぶりに本読みながら声上げて笑ってしまったwww

これは多分「恋文の技術」以来の事ですね
と言いますかワタシ最近読み人暮らしが疎かになってたし・・・

実家の母が言うには「花まんま」も笑えたのだとか
ワタシは未読だったので、さっそく読まねば!と慌ててしまった。

この作家さんの印象ががらりと変わる1冊であります
あぁもうどうしようこれから、どんな気持ちでこの方の本を手に取れば良いのだろうか
いささか狼狽でありまする。

さて物語。
最後の彼の選択は、まぁ分かる。
それでも彼は元の世界に戻ったとしても、きっとこれまでと違う自分で
ちゃんと顔を上げて、生きてゆける人になれたと思うのです。
人の生きざまはその人の心持次第
引き籠る人に意味があったとしても、その理由が妥当であるにしても
人は人と向き合ってこそ
その感情にお互いに触れ合ってこそだと、ワタシはやはりそう思うのです。

そう気付けた彼だから、何だかよかった
ほんでもその過程がめっちゃ可笑しいので深刻さも無く・・・・
こんな物語も良いな。

うん。良かったな。






驚いたけれどwww











おしまい