笑う門には福も来る

鈍間な主婦の気儘で憂鬱で有頂天な日常。

読人日誌*ア行作家様

「泣きの銀次」・宇江佐真理

「泣きの銀次」・宇江佐真理 誰がお菊を殺したんでェ。最愛の妹の命を奪った下手人を追って、大店の若旦那の地位を捨てた、人呼んで「泣きの銀次」。若き岡っ引きは、物言わぬ死体の声を聞いて涙する。お侠な娘、お芳の健気な想いを背に受けて、めざす敵は果…

「夕映え」・宇江佐真理

「夕映え」・宇江佐真理 江戸後期、武士を辞め岡っ引きとなった夫、女房は飯屋の女将。息子と娘、この4人の家族の暮らしを通して、江戸時代から明治時代へ、時代の移り変わりを、市井に生きる人間の切なさや強さを描いた長編。 この時代は、個人的には 大好…

「ぬばたま」・あさのあつこ

「ぬばたま」・あさのあつこ 山は人魂の還るところだ。恐怖の裏に安穏があり、冥福がある。山に囲われて生きた者は、みな誰も還るのだ。山に抱かれて朽ちていく。都市の人たちはあの恐怖を、あの陶酔を、知らないのだ。逝く者と残る者と、淋しさはどちらが勝…

「家日和」 / 奥田英朗

「家日和」 / 奥田英朗ずっと外にいた夫の王国か。ずっと家にいた妻の城か。ビター&スウィートな"在宅"小説。2007年(20回) 柴田錬三郎賞受賞作 タイトルの 雰囲気通り 「家」で過ごす さまざまな人たちの 日常。 「ワタシもやん!!」と チョット恥ずかし…

「十二の嘘と十二の真実」 / あさのあつこ

「十二の嘘と十二の真実」 / あさのあつこ 怖いけれど哀しい、おぞましいけれど面白い。中世の王国の物語と現代の恐怖譚のつづれ織り。王妃に仕える侍女ツルと、小さな街に住む現代の老女の謎とは。 チョットした「ホラー」でした ヾ(;´▽`A どきどきしなが…

「弥勒の月」 「夜叉桜」 / あさのあつこ

「弥勒の月」 / あさのあつこ 小間物問屋「遠野屋」の若おかみ・おりんの溺死体が見つかった。安寧の世に満たされず、心に虚空を抱える若き同心・信次郎は、妻の亡骸を前にした遠野屋主人・清之介の立ち振る舞いに違和感を覚える。―この男はただの商人では…

「リバース」 / 石田衣良

リバース / 石田衣良ネットで出会い、心を通わせた男と女。しかしふたりは、自分の性別を偽っていた―一度送ったメールは二度ともとにもどせない。やり直しがきかない、人生のように。 次第にドキドキが 高まってゆく物語でした。 あまり「インターネット」…

「おとなりは魔女」

「おとなりは魔女」 / 赤羽じゅんこ あかりの隣にひっこしてきた「ルイ」。初めて見たとき、何かが起こりそうな気がした。 「あの子と遊んではいけない」そう大人からは言われても、ナゼか気になる。 そして、事件は起こった 「今日の給食のとき、いじめが…

「千年樹」 / 荻原浩

「千年樹」 / 荻原浩 千年を生きたクスノキの物語。それは、繰り返された人間たちの物語。 樹齢千年を超える クスノキの周りで起こってゆく 八つの短編で綴られる人間の物語。 ひとつの作品の中で、二つの時代の物語が 微妙にリンクした状態で進んでゆきま…

「Gボーイズ冬戦争」 / 石田衣良

池袋ウエストゲートパーク? Gボーイズ冬戦争「要町テレフオンマン」「詐欺師のヴィーナス」「バーン・ダウン・ザ・ハウス」「Gボーイズ冬戦争」 4つのお話から成っています。 このシリーズは 読みやすいし、ホントは違うのかもしれないけど ワタシの経験し…

「ワンピース」47巻 / 尾田栄一郎

「くもり時々ホネ」 それがサブタイトル。 このお話は、大好きで、はじめは夫が好きで買っていたんですが、 彼が 飽きちゃった後は、ワタシが 買っています (*^_^*) スリラーパークを進んでゆくにつれ、仲間が一人ずつ いなくなる・・・ 「ゾンビ」と「影…

「約束」 / 石田衣良

今年の春頃に 読みました。 最近 文庫本で出たみたいですね。 本屋で見かけました。 短編集デス ひとつひとつ、 そのお話の中で 誰かが 生きて行く希望 みたいなものを、見つけてゆきます。 自分にも どこか当てはまる部分があったり・・・・ 勇気づけられる…

「ルラルさんのバイオリン」 / いとうひろし

柔らかい色彩の絵本です。 この絵本はシリーズで、確か、後2冊あります (^-^) 「ギコギコギーコ」 ルラルさんは 上手ではありませんが、バイオリンをとても大事にしています コッソリ お手入れをしているところを見つかって、みんなに引く羽目に・・・…

「町長選挙」 / 奥田英朗

「空中ブランコ」 「イン・ザ・プール」に次ぐ三作目(^-^) モチロン随所どころかあちこちで「彼」は、やりたい放題・・・・・\(^o^)/ 今回はとても、「あれ、これは!あの人の事!?」 とバレバレなシチュエーションだった・・・ これは、いいのかし…

「バッテリー」 / あさのあつこ

タイトルに心を奪われました。 「バッテリー」・・・野球よね? 手を伸ばしたことが始まり。 野球をしているすべての人の苦悩を、初めて知りました。辛いこともあるだろうけれど、清らかに、すがすがしく。そういうものだと、思っていました。 何度も、何度…

晩夏のプレイボール / あさのあつこ

「野球」にリンクした短編集。 野球をしている「今」だったり、「かつて」だったり、「これから」だったり・・・・ ワタシはいつも、彼女の表現に、切なくなって、息苦しくなる。でも、最後まで読まなくちゃと、目の前の文章と、その文を作っている言葉に立…

ダイジョウブダイジョウブ

いとうひろしさん作。やわらかい絵でやさしいおはなし。絵本です。本のサイズはあまり大きくないです。いつか、こんなこころを持てたら、周りの景色はもっとキレイに見える気がしました。